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2013/11/01

建築音響研究会で『Helmholtz共鳴器を有する高性能乾式遮音二重床の開発 -2質点系理論と実大実験の比較-』と題しての発表

10月29日(火)午後に、日本大学で日本音響学会の建築音響研究会が開かれ、共同研究者で神奈川大学の安田先生が上記テーマで発表いたしました。4月22日(月)には『Helmholtz共鳴器を有する高性能乾式遮音二重床の開発--2質点系モデルに基づく検討-』と題して主に理論構築に関して報告していますが、今回はその理論が、スラブ厚180mmの実験室ならびにスラブ厚110mmのストック住宅での実測値と比較して、理論のパラメーター、例えば共鳴管の数や空洞部の大きさの変化などを変化させた場合と実際の測定結果の変化が良く対応しているとの報告をしています。
発表後の質問はかなり具体的で、敷居との間の納まりは図で分かるが、コンクリート壁との間はどうなっているか、また重量床衝撃音のボールはわかったが軽量床衝撃音ではどうだったか、また室すべてが同じ大きさのユニットでできているかなどがありました。次第に興味を持たれていると感じられるようになっています。
今回の建築音響研究会の参加者はいつもより多く(もちろん我々の発表のせいだけではありませんが)、大教室が一杯になっていて補助の椅子も置かれていました。

他の方の発表のテーマを以下に示します。いずれも興味深い内容でした。


・界壁と音響起振機を利用した面音源型のマスキングシステムの検討―オフィス会議室への適用―
・断熱折返しによる遮音欠損改善方法の検討
・木造大スパン構造床を対象とした重量床衝撃音に関する検討
・コンクリート壁の二重壁仕上げにおける遮音性能実験事例と低域共鳴透過現象の分析